円満離婚とは?円満離婚するためにはどうすればいい?慰謝料は必要?

円満離婚とは?円満離婚するためにはどうすればいい?慰謝料は必要?

離婚するとき、円満に離婚したいと考える方は多いです。では、どうすれば円満離婚することができるのでしょうか。今回は、円満離婚とはどんな離婚の状態のことをいうのか、円満離婚するにはどうすればよいのか、円満離婚のときに慰謝料や養育費は必要かなど、円満離婚をテーマに解説していきます。

円満離婚とは

離婚には、大きく分けて次の2つの種類があります。

  • ✓ 協議離婚
  • ✓ 調停離婚、裁判離婚

夫婦間で話し合いをして離婚に合意すれば、調停や裁判を行わずに協議離婚をすることが可能です。協議離婚のうち、夫婦の間で揉める事もなく離婚の意思を固められることを、円満離婚といいます。
協議離婚が上手くいかずに揉める場合には、調停離婚や裁判離婚の手続きをとる夫婦もいます。

円満離婚に慰謝料は必要?

円満離婚に慰謝料は必要?

円満離婚の場合、離婚による慰謝料は請求しないというケースが多いようです。
ただし、円満離婚を切り出すフリをしながら、浮気や不倫の事実を隠しているという場合もあります。配偶者が本当に不貞行為に及んでいないか確認した上で、もしも不貞行為があれば、協議離婚の場合にも慰謝料請求は可能です。
離婚した後に後悔しないよう、慰謝料請求はしっかりと行いましょう。

円満離婚でも養育費は必要?

慰謝料を請求しないケースが多い円満離婚ですが、養育費については別問題です。
子供の養育については、両親のどちらにも責任があります。子供の生活費や教育費などの養育費負担については、夫婦間でしっかりと話し合ったうえで、お互い納得のいく条件を決めておきましょう。

円満離婚するにはどうすればいい?

円満離婚するにはどうすればいい?

円満離婚をするためには、いくつかのポイントがあります。続いては、円満離婚をするにはどうすればいいか、ポイントをご紹介します。

円満離婚のポイント①感情的にならない

離婚の話し合いは、一方が感情的になると相手も感情的になり、喧嘩や激しい言い合いになってしまいます。離婚を切り出す時にはできるだけ冷静に、話し合いの最中にも感情的にならないように注意しましょう。
とはいえ、主張を我慢する必要はありません。感情を抑えつつも、自分が主張したいことははっきりと口に出して伝えましょう。

円満離婚のポイント②話し合いには時間をかける

円満離婚の話し合いには、時間がかかります。焦らずにしっかりと話し合うことが、円満離婚の成功の秘訣です。
「早く離婚したいのに」といらだってしまうと、話し合いがスムーズに進みません。離婚する前に合意すべき条件についてはゆっくり話し合い、1つずつ解決していく必要があります。
慰謝料や養育費、財産分与については、双方の意見が合わないこともあります。お金に関する問題は非常に重要なので、話し合いに時間をかけ、必要なときには専門家の意見も参考にしましょう。

円満離婚のポイント③貯金をしておく

円満離婚で慰謝料の請求をしない場合、離婚後の生活が困窮してしまうこともあります。子供を引き取る場合にはなおさらです。離婚後の生活に困ってしまわないように、貯金はしっかりとしておきましょう。

円満離婚のポイント④両親を説得する

本人たちが離婚の合意を固めていても、双方の両親が離婚に反対する場合もあります。「両親が反対したままでは、円満離婚とはいえない」と感じる方もいるのではないでしょうか。
離婚届を提出してしまう前に、夫婦の考えをそれぞれの両親に伝え、離婚することを認めてもらえると良いですね。

円満離婚した夫婦が復縁する確率

離婚した夫婦が復縁する確率は、一説によると10%~20%だと言われています。円満離婚の場合は、離婚の際に激しく揉めたわけではないので、復縁率が高いのではないかと考える方も多いでしょう。
もちろん、円満離婚した夫婦が復縁に至るケースもあります。しかし、円満離婚する夫婦は、時間をかけて離婚に合意していますから、考えが変わらないというケースが多いのも事実です。
本当は離婚したくないという気持ちがあって復縁を望むのであれば、安易に離婚に合意するのはやめた方がいいでしょう。

円満離婚でも子供に影響はある?

円満離婚でも子供に影響はある?

円満離婚とはいえ、子供に対してある程度の影響が及ぶことは覚悟しておきましょう。
激しい夫婦喧嘩を見せつけられたわけではないにしても、両親が離婚について話し合いを行うことは、子供にとって悲しいことです。両親のどちらかとは、別居することにもなります。引越しに伴って、学校を転校することになるかもしれません。
円満離婚の場合でも、離婚後に子供の精神的なケアが必要になることは想定しておきましょう。また、子供が寂しい思いをしないように、離婚後にも元配偶者が子供と面会できる機会を作ることができるといいですね。面会の頻度や方法については、離婚前の話し合いで決めておくとスムーズです。

最後に

今回は、円満離婚するためのポイントについてご紹介してきました。円満離婚するには、感情的にならずにじっくりと話し合いを行うことが重要です。お金に関する問題は非常に重要なので、話し合いに時間をかけ、必要なときには専門家の意見も参考にしましょう。
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