慰謝料の使い道に悩む…。不倫・離婚で受け取った慰謝料の使い道とは

配偶者の不倫や不貞行為が発覚した場合、慰謝料を請求することができます。配偶者の不倫が原因で離婚する場合はもちろんですが、離婚はしないという選択をした場合も慰謝料の請求は可能です。しかし、配偶者の不倫によって慰謝料を受け取ったが、その使い道が分からない、このお金をどうしたらいいか悩むという方は少なくありません。そこで今回は、慰謝料を受け取ったときにおすすめの使い道について、いくつかの事例を紹介します。

不倫・離婚で受け取った慰謝料の使い道

不倫や離婚の際に受け取った慰謝料については、「お金が欲しかったわけじゃない」「お金は貰ったけれども嬉しくない」と考える方が多く、実は、後に残るもの(車や自宅のローン)に使うという方は意外に少ない傾向にあります。「慰謝料で買った車には乗りたくない」「慰謝料で買った家には住みたくない」など、慰謝料で買ったものには愛着が湧かなそう、使うたびに不快な気持ちになりそうだと感じる方が多いようです。不倫をした配偶者や不倫相手を恨む気持ちが消えていないなら、後に残るものの購入は避けるのが賢明かもしれません。

ここからは、後に残らない慰謝料の使い道として、一般的な事例をいくつかご紹介しましょう。

不倫の慰謝料の使い道①旅行に行く

後に残らない慰謝料の使い道のひとつとして、「旅行の費用に充てる」ということがあげられます。不倫による慰謝料であっても、そのお金を使って楽しい旅行ができれば、良い思い出がひとつ増えますね。忙しくて旅行に行く時間が無いという場合は、両親に旅行をプレゼントするという方法もあります。

不倫の慰謝料の使い道②自分磨きに使う

不倫という辛い経験を乗り越えて、新しい人生をスタートさせるための「自分磨き」として慰謝料を活用するのも良いでしょう。慰謝料を自分磨きに使うことで、ストレス発散にも繋がります。例えばエステやジムに通ってみたり、英会話教室に通ってみたり、再婚に向けた婚活に使うという使い道もあります。自分磨きとひと言でいってもその方法は様々です。何をすればいいのか分からないという場合は、自分が今一番やりたいこと、人生の再出発としてやりたいことをリストアップしてみましょう。受け取った慰謝料を使って、リストアップしたやりたいことをひとつずつ実現していくと、気持ちがスッキリしていきますよ。

不倫の慰謝料の使い道③投資する

慰謝料を使って「投資」を始めてみるのも良いでしょう。慰謝料をそのまま貯蓄するという方法もありますが、貯蓄するだけだとお金は増えません。預金通帳を見て、「この貯金はあの時の慰謝料だ」といつまでも考えてしまう可能性もあるかもしれません。
投資の場合、損が出ることもあれば得をすることもあり、受け取った慰謝料の金額が変化します。また、ご自身のお金ではなく、愛着のないお金でもあるので、仮に損が出たとしてもショックが少ないというメリットもあります。

不倫の慰謝料の使い道④寄付する

どうしても受け取った慰謝料をご自身で使いたくないという方は、「慈善団体に寄付をする」という使い道もあります。自分にとって好ましくないお金でも誰かのために役立てることができれば、少しは気持ちも楽になるでしょう。

不倫の慰謝料の使い道⑤次回の調査費用に充てる

慰謝料を受け取った後も離婚せずに夫婦関係を続けてるという場合、「またいつか浮気されるかもしれない…」とどうしても不安になってしまうものです。そこで、もしもの時のための浮気調査費用として慰謝料を残しておくという方もいらっしゃいます。浮気の調査や示談交渉には、どうしても費用がかかります。しっかりと反省して二度と浮気をしないという人もいますが、残念ながらそうでない人もいるのが現実です。いざという時、調査や訴訟を行う場合の軍資金として慰謝料を活用することもできます。

使い道がないから慰謝料を請求しないという選択もあり?

「慰謝料をもらっても使い道がない」「お金をもらっても気持ちが晴れるわけではない」という理由から、慰謝料を請求しないことを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、仮に今すぐ使い道が無かったとしても、慰謝料請求はしておいた方がよいでしょう。離婚後に自立して生活するためには、お金がかかります。お子様がいらっしゃる場合は、成長につれて、学費や婚姻費用など、様々な準備しなくてはなりません。 不倫されて感情的になった状態で「お金の問題じゃない!」と思ったとしても、将来のことを考えれば、やはりお金は持っておいた方が良いのです。
また、不倫や離婚で受けた精神的苦痛に対する慰謝料の請求権には、時効があります。そのため、後になって慰謝料を請求しようとしても、その権利が失効していしまっている可能性もあるのです。
気乗りしないお気持ちは良く分かりますが、ご自身やご家族の将来のために、慰謝料を請求しておくことをおすすめします。

最後に

今回は、慰謝料の使い道についてご紹介しました。離婚時の慰謝料は「好ましくないお金」だと感じる方が多く、後に残らない使い道を選択する方が多いのが特徴です。ただし、慰謝料を使いたくないからといって、慰謝料の請求をしないことはおすすめできません。離婚する場合もしない場合も、配偶者の不倫による慰謝料を受け取ることは法律で認められた権利です。専門家に相談した上で、納得のいく額をしっかり支払ってもらいましょう。

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