コラム
2018/06/08
養育費と親権で知っておきたいこと
子供がいる場合の離婚で気になるのが、養育費と親権のことです。養育費はもらえるのか、親権を得ることができるのか、そもそも親権って何？という方もいると思います。今回は養育費と親権に関する基礎知識についてまとめました。
子供がいる場合の離婚では、養育費の取り決めが大事になってきます。養育費は子供の将来に直結することです。お金があるかないかで子供の進学先が変わってしまうこともあります。離婚によって子供が不幸になることを防ぐためにも、養育費はきちんと話し合って取り決めをする必要があります。
養育費は大まかな目安があり、裁判所が機械的に決めてしまうことが多いのですが、協議離婚や調停離婚など、当事者同士が話し合うような場合は、その目安よりも多く養育費を請求することも可能です。パートナーに、子供のために必要なことをきちんと伝えて養育費を請求するといいでしょう。あまりにも高額だと相手が払えなくなってしまうため、限度は考える必要があります。
また、養育費は子供が成人するまで払うのが普通ですが、高校卒業まで、大学卒業まで、というように本人たちの事情で多少変わるようです。
次に、親権についてです。親権は、「財産管理権」「身上監護権」の二つに分類されます。
○財産管理権
・包括的な財産管理権
・法律行為の同意権
○身上監護権
・居所指定権
子供の居所を指定する権利
・懲戒権
子供に親が懲戒（しつけ）する権利
・職業許可権
子供の職業を許可する権利
・身分行為の代理権
子供が身分法上の行為を行う際の親の同意・代理権
以上です。親権と聞くと、親の権利だと思ってしまいますが、その内容を見ると、子供がきちんと成長するために、親が監督し成長の手助けをしなければならない、ある意味義務のようなものであることがわかります。親権を得ることは、子供の人生に大きく影響を与える重いことであるということを自覚する必要があります。