コラム
2018/06/06
旦那様の疑惑の出張とご夫婦のこれから
今回のケースは、50代・結婚25年目と長く連れ添われた、あるご夫婦の問題です。
お子様もやっと自立し、ご夫婦ともどもそれぞれの自由な時間を作れるようになった矢先のお話です。
会社では地位がある旦那様は非常にアクティブな方で、休日にはご友人とツーリングに出かけたりと、毎日忙しく過ごしていらっしゃいます。
奥様はそんな旦那様を支えるため栄養のある食事を作るなど、日々陰で旦那様を支えてきました。
しかし、旦那様は実は奥様に隠れて浮気をしていたのです。
奥様がそれに気づかれたのは、旦那様が出張に行く回数が急激に増えたことがきっかけです。
社内で出世した旦那様が会社外でのお仕事が増えるのは大いにありうることですが、その出張先からのお土産や、そこで何を食べたかなどの話題が旦那様から一切なく、奥様は不思議に思われていました。
ゴールデンウィーク中に長期出張になったと聞いた時には、休みの日に出張なんて明らかにおかしい…といよいよ奥様の旦那様への疑いが濃厚になってきましたので、ついに職場に問い合わせてみました。
そうしますと、やはり結果は黒。旦那様は出張なんてしておりませんでした。
旦那様は平然と奥様に嘘をついていたのです。
奥様は、旦那様がそれだけ不倫相手に入れ込んでいるのだとショックを受けたといいます。
その事件の後、ある日旦那様の名を借りて若い女性から電話が奥様にかかってきたときは、もはや怒りも忘れて、笑みすら浮かんでしまうほどの心境となってしまわれました。
また、それと同時に激しい屈辱をも感じたといいます。
その後、同じく旦那様の浮気が原因で熟年離婚をした奥様の会社の友人からの紹介で、浮気や離婚問題専門である当相談所に相談することをお決めになったそうです。
そのご友人もそのわたくし共相談所に相談し、最終的に離婚までこぎつけたとのことです。
奥様からは、「相談所のカウンセラーがきちんと話に耳を傾けてくれたので、夫から受けた心の傷は少しずつ癒えていきました」とおっしゃっていただいております。
当カウンセラーからは、不倫を続ける旦那様とは縁を切るためには今後どうしていくか、具体的に奥様が起こすべき行動の流れを説明させていただいております。
熟年離婚についてネガティブなイメージを持っていた奥様ですが、冷静になってくるとそれに伴い旦那様に対する怒りが募り、今では決定的な不倫の証拠を旦那様に突き付けて一刻も早く家から出て行ってもらいたいというように願っていらっしゃいます。
旦那様はそんな奥様のお考えに全く気付いていないようで、変わらない日々を過ごしていらっしゃるといいます。
奥様は言います。
「ある日旦那が帰宅して、もし家財道具一式なくなっていたら、どう感じるんでしょうか?
そんなことを考える私は恐ろしいでしょうか?
でも、わたしは心から旦那のしたことを一生許すことなんてできません。」